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お知らせ【速報!グッドデザイン賞2023においてW受賞】
地域の魅力を再認知させた2プロジェクト
「the RECORDS」と「YohaS」がグッドデザイン賞2023を受賞しました!
この受賞により、計13プロジェクトの受賞となります。
the RECORDS
◆プロジェクト概要
ターミナル駅の千葉駅から徒歩圏かつ大型都市公園に隣接するにも関わらず、その価値を埋もれさせてきた築35年のビジネスホテルを複合商業施設として再構築。「公園との一体感」と「地域の活性化」を図り、新たな目的を帯びた施設へと再生させたプロジェクトです。
建物はRC造の間仕切壁も多く、再生させるのは障害が多いため、経済原理に則すれば取り壊して新築ビルを建設することがセオリーかと思われます。しかしあえて構造躯体を残し、その結果を地域に示すことが地域活性化にも繋がると判断しました。
3,4階をビルオーナーでもある地域デベロッパー企業のオフィスとしながら、1,2階に公園と一体感のある入りやすい店舗、5階には地域ビジネスの活性化のための場を創出しました。
◆デザインのポイント
1.既存の駐車場や設備置場を客席としたり、公園側に大きな開口を設けたりすることで、公園や地域と
密接な建物に改修
2.容積緩和対象である駐車場を店舗としたことで発生した減床面積の義務を逆手に、各所に開放感の
ある吹抜けを創出
3.地域デベロッパーが自社オフィスとしながら、住民が入りやすい店舗や地域ビジネスの活性化の
ための場をオープン
◆審査員による評価コメント
美しいCGと共に発表される大手デベロッパーによる大規模再開発がどこか現実を遊離した夢物語のようなものに見えてしまう一方で、中規模デベロッパーによる小さな開発に現在注目が集まっている。
そもそも大規模再開発では開業まで10年を超えるものも少なくない。そうなると入るテナントはもちろん分からないし、あらゆることが仮決定のまま進んでいく。
ザ・レコーズがある場所は元々古いビジネスホテルが建っていた。ただ、公園の眼の前という抜群の立地にも関わらず、その恩恵を最も受けることのできる1階は駐車場だった。それは駐車場が建築基準法上容積率にカウントされないからだ。そこで、上階の床を抜くことで面積を縮小させつつ、内部は吹抜けがたっぷりと取られ、見事に公園と一体となった気持ちの良い場所へと変容させている。
秀逸なのは事業も自社で行っている点だろう。ユーザーの目線を保ったまま事業や空間デザインのアイデアを実現させ、建物単体だけでなく、まさに街を「再」開発している。
「グッドデザイン賞公式HP the RECORDS 」:https://www.g-mark.org/gallery/winners/18081
YohaS
◆プロジェクト概要
千葉市が管理運営する都市型総合公園「千葉公園」において、公園の魅力と価値の再生、周辺地域の活性化を目的に、同市と民間組織が共催する夜のアートイベント。
市の花・オオガハスをシンボルとし、2018年から6年連続開催。“日常”の空間である千葉公園の施設や自然環境を創意工夫により最大限活かし“非日常体験”を演出。
◆デザインのポイント
1.官(人的協力、PR協力等)と民(企画力、協賛での自走等)の協働によって、公園と市民との
つながりを創出
2.千葉公園の施設や自然環境を活かした演出で魅力を最大限に引き出し、非日常の夜間都市空間として
有効活用
3.夜には咲かないハスをデジタルやアートで咲かせ、公園を利用していなかった年代層に公園の魅力を
再認知
◆審査員による評価コメント
行政と地元企業が取組を続け、6年間継続されている公園のナイトアートイベント。使われにくかった夜間利用のきっかけから、利用者層の拡大、ナイトエコノミーの活性化が目論まれている。地域に密着した、ささやかで確実で、持続的な建て付けであることが素晴らしく、今後もプロセスから実施まで地域の人々と「ここならでは」を作り上げてほしい。
「グッドデザイン賞公式HP YohaS 」: https://www.g-mark.org/gallery/winners/17582
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◆GOOD DESIGN AWARD〈グッドデザイン賞〉とは
グッドデザイン賞は、1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「G マーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。
グッドデザイン賞公式HPはこちら
https://www.g-mark.org/