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私たちの取り組み2022
2022年受賞オオソラモ土気
Data
概要
51世帯の住民が集える、全棟平屋の戸建住宅地「オオソラモ土気」。街の中央には全長85mの緑地帯を、街の中心となる集会所と共に配置。その中心にはシンボルツリーであるモミの巨木が聳え立つ。また街の随所には小さな緑地やオープンスペースも点在し、街全体で遊び、休憩、仕事といった様々な活動を行うことが出来る。
Point1
11mのモミの巨木を意匠的な意味だけでなく、文字通り住民の拠り所の“シンボルツリー”とした街づくり
Point2
各宅地を約200mに設定し、生活動線が効率的で、かつ広い空を保持出来るように全棟を平屋建てとした
Point3
中央に大きな公園と集会所、更に街の随所には緑地を含む、大小のパブリックスペースを点在させる計画とした
概要
51世帯という比較的大規模な住宅地開発である。通常は市場原理から前例主義の住宅地がつくられてしまうが、このプロジェクトでは200㎡規模の宅地+平屋建てという非常にユニークな初期設定がされる。その初期設定自体ですでに社会的なアクションになっているが、このプロジェクトでは、通過交通を減らすT字のクルドサック(行き止まり道路)歩行者ネットワーク、ゴミステーション、街区中央への公園の配置と公園に隣接した集会所と、良質な住宅地をデザインしていく。そのことによって、空が広い房総半島の暮らしという地域の文化を空間の問題としてきちんと言語化することに成功している。
本プロジェクトにおいても、理念からディテールまで丁寧にデザインに取り組んでいるので、今後も思想を伴った住宅地デザインの継続に期待できる。